結婚は、お二人だけではなくそれぞれの家族と家族が一つの家族になるもの。

そんな結婚において、お互いの両親はとても大切な存在です。
親しい間柄であっても、けじめとして、結婚が決まったらはじめに両家の親御様にご挨拶へ行きましょう!

その段取り・準備の段階から当日のマナーや注意点などをご紹介します。

結婚挨拶までの段取り・必要な準備

結婚 両親挨拶

日程を調整する

まずは、親御様に結婚したい相手がいることを報告し、挨拶に直接伺える日程を調整しましょう。
この時、できる限り直接お会いできるようにし、予定の都合がつかない場合にはお電話で自分の口からご挨拶できるようにしましょう。

またこの時点で、どんな人なのか相手のことも簡単に伝えておくとより良いでしょう。
特にお名前や年齢、出身地・職業・趣味・家族構成や人柄は親御様も知りたいポイントです。

また、日程の目安としては2週間程度の余裕を持って設定します。
お正月やお盆など繁忙な時期と重なりそうな場合はその期間を避けましょう。
お時間帯は、昼食時・夕食時を外し、手間をかけない時間に設定しましょう。ベストは14時とされています。

その際、男性側に嫁ぐことから女性側の親御様への挨拶を先に設定し、そこで承諾をもらってから、男性側の親御様にご挨拶するようにしましょう。
(※婿養子の場合は順序が逆になります。)

手土産を用意する

当日、お忙しい中でお時間をつくっていただくことへの感謝の気持ちとして必ず手土産を持って行きましょう。

事前に親御様のお好みをリサーチし、予算は3,000円程度でご用意します。
一般的には和菓子や洋菓子など、お菓子がオススメです。
できれば、個包装になっていて食べやすくご家族の人数分入っているものを選びましょう。
そのほかお酒好きの親御様であれば、銘柄を調べて持参するのも良いでしょう。

のしは基本的には必要ありません。
かける場合には、紅白の結び切りのものを外のしでかけて、下段に二人の姓を書きます。その際は男性側の姓を右側、女性側の姓を左側に記載します。

着ていく服を決める<女性>

女性は上品で清楚な服装を心がけましょう。
パンツスタイルよりはスカートやワンピースがおすすめです。

また、髪が長い場合は「まとめる」「とめる」など工夫をしましょう。
メイクも薄すぎず、濃すぎずとバランスが肝心です。
派手すぎるネイルや長い爪も、あまりいい印象を持たれにくいので注意が必要。
アクセサリーも、大きすぎるものや大胆なものは控えた方が良いでしょう。

足元は素足を避け、ストッキングを着用します。伝線していないか、直前にチェックしましょう。
靴は、着脱にも手間取らないパンプスが基本、きれいにみがいておきましょう。
着脱に手間取るブーツや、カジュアルな印象になるミュールやサンダルは避けましょう。

ハンカチはアイロンのかかった清潔なものを用意します。シンプルで可愛らしいデザインだと好印象ですね。
合わせてバッグや小物も、あまりにもロゴやモチーフが目立つ高級ブランドのものも要注意です。

<避けた方がいい服装>
派手なネイル・長い爪・大振りなアクセサリー・きつすぎる香水・ブランド品のバッグ・生足・タイトスカート・ミニ丈のスカート・ブーツ・サンダル

着ていく服を決める<男性>

訪問する側の男性はきちんとした清潔感のあるスーツが無難。その場合はビジネススーツで問題ありません。
シャツにはしっかりアイロンをかけてシワシワでないかチェックしてください。

また、現在はジャケットにパンツを合わせたスタイルも主流となってきているので、相手の親御様のお好みやTPOに合わせて選びましょう。

以前から面識がある場合でも、けじめとしてカジュアルすぎる服装は避けた方が良いでしょう。

髪型は、整髪料で整えるなど社会人として常識的なヘアスタイルで臨みましょう。
長すぎる髪や無精髭は清潔感のない印象になってしまうため要注意です。

玄関に並ぶ時に目につく靴もしっかり磨き、必ず靴下も綺麗で穴が空いていないものを選びます。

緊張して汗をかくことも考えられるので、ハンカチを持っておくと便利ですよ。

<避けた方がいい服装>
無精ひげ・ロングヘア・ピアス・使い古した靴下・シワだらけのシャツ

ポイント!当日の流れと注意点

もちろん遅刻は厳禁!<到着から家に上がるまで>

大事な結婚報告に遅刻はNGです。
とは言っても、早く到着しすぎても迷惑になってしまうので、約束の時間の5分前頃に着くようにしましょう。
万が一時間に遅れてしまう場合には、必ず事前に連絡を入れます。

また、到着したら玄関の外でコートは脱いで手に持っておきます。雨の日であれば、傘も玄関に入る前にたたみましょう。

扉の中に案内されたら、扉は背中側で閉めず必ず扉の方に体を向けて閉めましょう。

そこで、簡単に挨拶をします。伝えるのは、(初対面の場合は)名前と時間を作っていただいたお礼程度で問題ないでしょう。(例.「〇〇と申します。本日はお時間をいただいてありがとうございます。」)

相手方より「上がってください」と声かけをいただいたあとに、まずは室内の方を向いて靴を脱いで上がり、そのあとに、靴のつま先が玄関側を向くようにを揃え直しましょう。

手土産はお部屋に通されてから<手土産の渡し方>

実は、持参した手土産は、玄関先ではなくお部屋に通されてから渡すのが一般的。

お部屋に通していただいたら、勧められるのを待って席につきましょう。その際は、勧めていただいた席か、特に指定がなければ下座を選びます。
(洋室ならば入り口に一番近い席、和室ならば床の間から一番遠い席)

その時、席に座る前に改めてご挨拶をして、このタイミングで手土産を渡します。
渡す際は紙袋から出し、包装の正面を相手に向けて両手で渡しましょう。

一言添える際に言ってしまいながちなのが「つまらないものですが」と言うフレーズ。
これは「誠心誠意選んだつもりですが、素敵なあなたの前ではつまらないものに思えてしまう」という意味合いですが、文字通り「つまらないもの」と思って選んだのかと捉えられてしまったり、他人行儀すぎると感じさせてしまったりすることもあるため、下記のようなフレーズがベターです。
例.「ほんの気持ちですが」「お好みと伺いましたので」「お口に合うかどうか」「近所で評判のものです」など

まずは談笑で和ませて<どうやって話を切り出す?>

席に着いたあと、いきなり本題に入らず、まずは談笑をしながら雰囲気が和むような会話を心がけます。

この時、お茶やお菓子などを勧められた場合には、「いただきます」と言ってからいただきましょう。
出していただいたものは、残さずいただくのがマナーです。
男性側の実家でのあいさつの場合、準備に関して「何かできることはありますか?」と声をかけるのもより好印象でしょう。

談笑と言っても難しいかと思いますが、きっかけをつかみやすい話題としては、趣味や家族に話・相手の幼い頃の話・スポーツ・ペットの話などがオススメです。
逆に、宗教・政治に関わるデリケートな話題や、自慢話・下ネタなどは避けましょう。事前に二人ですり合わせをしておいてもいいかもしれません。

場が和んだらいよいよ挨拶へと移ります。

結婚報告挨拶のセリフの例

男女どちらの家であっても男性から報告を切り出すのが一般的となっているようです。
特に女性側の親御様への挨拶の場合は、きちんと座り直し、相手の目を見て本題を切り出します。
下記の例文を参考にしてみてください。

<男性>
「さて改めまして、本日は、私たちの結婚をお許しいただきたく、お時間をいただきました。 〇〇さんと真剣にお付き合いをさせていただき、結婚を考えております。 まだまだ未熟ではございますが、〇〇さんと一緒に温かい家庭を築いて。 どうか、二人の結婚をお許しください。」

<女性>
「先日、〇〇さんからプロポーズの言葉をいただき、お返事をしました。 私も〇〇さんと幸せな家庭を築いてまいりたいと思っております。 ふつつか者ですが、末永くよろしくお願いいたします。」

この際は、相手や、相手の親御様の呼び方にも注意が必要です。相手のことは「〇〇さん」、親御様のことは「〇〇さんのお義父さん・お義母さん」と敬意を持って呼ぶようにしましょう。

長居はしない!挨拶後〜退室まで

話が一区切りつくタイミングを見計らって、「そろそろ失礼します」と切り出します。
長居はせず、1時間30分〜2時間程度を目安としましょう。

そして、コートは手に持った状態で、玄関でお礼の言葉を述べ、帰ります。
もし、相手両親から、コートを着ることをすすめられた場合は、「ありがとうございます」とひと言添えて従うほうがよいでしょう。

スリッパは重ねずに揃えて端に寄せます。玄関で見送っていただいた場合には、一度振り返って会釈をしましょう。

また、食事や宿泊を勧められた場合、初対面ならば遠慮をするのが無難ですが、関係性や雰囲気に応じて臨機応変に対応します。
もともと親しい間柄である場合には、「お言葉に甘えて」と一言を添えて笑顔で応じましょう。

※ご実家が遠方で宿泊の必要がある場合は、事前にホテルを手配しておきましょう。万が一親御様の勧めで宿泊させていただく場合には、女性は彼の母親に「何かお手伝いはありますか?」とひと言申し出るとよいようです。
断られても、一度は「ご遠慮なさらずにどうぞおっしゃってください」と伝えましょう。それでも断られたら手伝わないことがマナーです。

 

親御様挨拶ももう安心!+αのワンポイント

 事前に、親御様が気になるポイントについて二人で考えておく

親御様は結婚に際して、心配される点がいくつか決まっています。特に下記のポイントは事前にお二人で相談しておくと良いでしょう。

・お互いの仕事はどのようにしていくのか(転勤の可能性を含めて)
・どこに住むのか
・結婚式はどうするのか

特に結婚式については、親御様の了承を得てからという意味でも、事前に準備は始めず、挨拶がすんでから行うのが順当です。
そのため、ご挨拶の機会にさりげなく親御様のご希望を聞いておきましょう。(時期や式場のタイプ、エリア、規模等)

また、この機会に両家の顔合わせの時期等についても触れておくと安心です。

ご挨拶後はお礼のお電話をし、お礼状を出す

結婚の挨拶に伺ったら、お時間をいただいたこと、そして結婚のお許しをいただいたことのお礼を電話で伝えましょう。後日、お礼状を送るとより丁寧です。
お礼状を送るタイミングやお礼状の文例については、以下を参考にしてくださいね。

 まとめ

 初対面の場合も、すでに親しい間柄である場合も、その後の家族の関係性を左右してしまう可能性がある、親御様への結婚挨拶。

一番は誠心誠意気持ちを伝えること。準備をしっかりと行い結婚準備の第一歩を踏み出しましょう。

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