和婚のお色直しは何回がおすすめ?挙式・披露宴のおすすめ衣装を紹介
和装から洋装まで、衣装の幅が広がる和婚式では、式の途中に衣装を変える「お色直し」も魅力のひとつです。とはいえ、お色直しは何回がいいのか、どういう衣装がおすすめなのか、など考え始めるとキリがないものでもあります。
本記事では、和婚で挙式・披露宴をする際のお色直しについて、何回がいいのか、どういった衣装がいいのかという点を解説。式のプランを考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
お色直しの回数は「1回」が約半数。着たい衣装はなるべく絞り込もう
まず、もっとも悩むのが「お色直しの回数」でしょう。白無垢だけでなくもちろん着物も着たいですし、和洋折衷スタイルでいくならばドレスも視野に入ります。
このお色直しの回数については、マイナビウーマンの調べによると以下のような結果になっています。
Q.女性に質問です。あなたは結婚式でお色直し(衣装変え)を何回ぐらいしたいと思いますか。
1回……237人(45.8%)
2回……134人(25.9%)
3回……20人(3.9%)
4回……2人(0.4%)
5回以上……2人(0.4%)
お色直しはしなくてもいい……122人(23.6%)
引用:https://woman.mynavi.jp/article/131105-091/
約半数が「1回」と答え、次いで約26%が「2回」と答えています。「しなくてもいい」も24%程度にのぼりました。
近年では、「回数が増えると主役不在の時間も増えて会場が寂しいし、本人も周りも疲れてしまう」という考えの人も増え、お色直しの回数は少なくする傾向にあります。
一回のお色直しでも数十万円はかかりますので、回数を減らした分料理や引き出物のランクを上げ、おもてなしをするという方も多いですね。回数に迷っているなら、着たい衣装に合わせて1回程度に絞り、参加者と話す時間を増やす方向にしてもよいでしょう。
白無垢からどうお色直しする?和婚の花嫁衣装の種類と意味
和婚では、以下のような3種類の花嫁衣装があります。
- 白無垢
- 色打掛
- 引き振袖
このうちのどれをどういうタイミングで着ていくか、もしくは洋装もありなのか…。これらの悩みは、花嫁衣装の種類とそれぞれが持つ意味を知ることで、どれからどれにお色直しするかもある程度決めやすくなるでしょう。
それでは、順に解説していきます。
白無垢(しろむく)
数ある婚礼衣装の中でも、もっとも格の高いのが白無垢です。和婚における花嫁衣装の象徴的な存在でもありますね。白の衣装は室町時代末期より儀式に用いられ、花嫁衣装として一般的になったのは明治時代以降です。
和婚式(神前式)では、白無垢を着る方が圧倒的に多いです。
白無垢を着るタイミング
白無垢は、色打掛や引き振袖と違い、結婚式(挙式)で着るのが習わしとなっています。和婚では白無垢で式を挙げ、披露宴は色打掛やドレスへ…という流れがもっとも多い理由でもあります。
また、前撮りで白無垢を着る人も少なくありません。披露宴で着ることがないため、挙式時に白無垢を着ない場合は「挙式前の撮影」で白無垢を選ばれる人も多いようです。
色打掛(いろうちかけ)
小袖の上にもう一枚羽織るスタイルの「色打掛」。白無垢と同格の婚礼衣装ですが、こちらは角隠しを外して披露宴で着ることもできます。江戸時代には武家の婚礼衣装として主流でしたので、和装といえばこちらの方が馴染み深いでしょう。
白無垢の後に色打掛やカクテルドレスなど、色のついた衣装を着ることには、「一度真っ白になり、嫁ぎ先の色に染まる」という意味合いもあります。結婚という人生の節目を迎えるのにふさわしい柄と色を選ぶとよいでしょう。
色打掛を着るタイミング
基本的に、神前式・人前式でも、披露宴でも着ることができます。白無垢で式を挙げた後に着る他、挙式からそのまま披露宴にも色打掛で…いう流れが多いようです。
ただ、衣装としては重く動きづらいので、挙式〜披露宴で一日着ると相当な疲れがたまります。動き回って写真を撮る予定があるなら、動きやすい引き振袖の方が良いでしょう。
引き振袖(ひきふりそで)
裾を引きずって着る振り袖のことで、色打掛と同じく、江戸時代から武家の婚礼衣装として定着してきました。「お引きずり」と呼ばれることもあり、足に絡まないよう裾の縁部分に綿を入れています。
そのため、見た目とは違い歩きやすい衣装でもあります。ゲストが振り袖を着てくる場合、帯結びを豪華なものにすることで、主役らしいイメージを持たせられます。
引き振袖を着るタイミング
挙式時にも角隠しをつけることで、花嫁にふさわしい装いになります。また、打掛よりも動きやすいので披露宴の際に着るのがおすすめです。
動き回る披露宴では引き振袖がおすすめ
披露宴の際、色打掛と引き振り袖のどちらにするかで悩む方も多いです。ただ、披露宴ではゲストと写真を撮る他、ゲストの元へ行って話す機会も多いかと思いますので動きやすい引き振り袖がおすすめです。
クチコミサイトでも、披露宴に着ていくなら引き振袖がいい、もしくは自分がそうだったという意見が多いようです。
(参考:https://www.weddingpark.net/qa/1816/)
ただ、一生に一度の披露宴ですから、多少の疲れとつらさは承知の上で色打掛を着てもよいでしょう。じっくり考えながら、どちらがいいのかを決めてみてください。
洋装を取り入れて和洋折衷スタイルも
挙式は神前式で、披露宴はホテルやレストランで、など和洋折衷の結婚式にする方も増えています。かなり雰囲気が変わる和装→洋装は、お色直しにもぴったり。選択肢としては、定番のカクテルドレスの他にウェディングドレスを着る方も多いです。
着たい衣装は前撮りでもOK
前述しましたが、披露宴中に何度もお色直しをするよりは、着たい衣装を前撮りで写真に収め、披露宴中のお色直しは最低限にとどめる、という方も多いです。特に、色打掛か引き振袖かは悩みやすいポイントかと思いますので、披露宴は動きやすさ重視で色打掛は前撮りしておくというのも手です。
まとめると、
- 和装は白無垢、色打掛、引き振袖の他に洋装もあり
- 動きやすさを優先するなら引き振袖の方がよい
- 一部、着たい衣装は前撮りで収め、お色直しは最低限の回数にしてもOK
となります。
それでは、最後にお色直しの所要時間の目安についても説明していきましょう。
お色直しの所要時間は?
一般的に、お色直しの所要時間は以下を目安に考えるとよいでしょう。
- 和装から和装へ:30分〜40分
- 和装からドレスへ:25分〜30分
- ドレスから和装へ:25分〜30分
かつらをつけない場合や、着物によって時間は前後しますが、和装の場合は時間がかかります。お色直しの際の中座は、この時間を目安にしつつ、ゲストを退屈させない催しを企画すると良いでしょう。
和婚式ならではの和楽器演奏や落語など、中座の催しは幅広い
お色直しをする場合、中座ではゲストを退屈させないためにプロフィールムービーなどが流れるのが一般的です。ですが、和婚式では和太鼓や三味線などを演奏してもらったり、落語家を呼んだりすることもできます。
特に、落語は生で聴く機会がなかなか無いので、年配のゲストには喜ばれるようです。プランナーと相談し、ベストな演目を決めてみましょう。
まとめ
結婚式でしか着られない白無垢は、和婚式を挙げるなら一度は着ておきたい衣装です。「嫁ぎ先の色に染まる」という意味合いを持たせるため、その後のお色直しも重要なもののひとつになります。
披露宴では、重厚で凜とした色打掛のほか、引き振袖も婚礼衣装としては一般的ですね。披露宴では動き回ったり写真を撮ったりすることも多いので、動きやすさを重視して引き振袖を選ぶ方も多いようです。
他、ウェディングドレスと白無垢を両方着てもよいですし、前撮りでさまざまな衣装を着るなど、お色直しの回数や衣装はさまざまなパターンが考えられます。周りの人と相談して、ゲストも自分も楽しめるような結婚式にしてみてください。
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