結婚式の会食、締めの挨拶の注意点をご紹介します
結婚式にはさまざまな挨拶があります。披露宴の最初は新郎のウェルカムスピーチ、新郎新婦の上司などが担当する主賓からの祝辞、乾杯の挨拶、友人スピーチ、新婦の手紙朗読、新郎の締めの挨拶、そして新郎父の締めの挨拶と式を通してたくさんの大事な挨拶があります。式の形態や、時間、内容によってはどれかを削ることもあります。
今回は、結婚式の挨拶のマナーについて学んでいきましょう。
披露宴で行う挨拶の種類
結婚式に参加されたことがある方はご存知かと思いますが、披露宴の中には様々な方が前に立って挨拶をするタイミングがあります。挨拶をする人はどのように選んでいるのか、また新郎新婦が挨拶をする時のマナーや定番は知っていますか?まずは、スピーチの種類についてです。
ウェルカムスピーチ
ウェルカムスピーチとは、披露宴の一番初めに新郎新婦からゲストに向けて挨拶をするものです。簡単に1分程度で、本日足を運んでくれた感謝と挙式が終わったこと、披露宴を楽しんでほしいという内容を話します。挙式が別の日程だった方は特に、挙式が終わった報告をするとよいでしょう。カジュアルな場である場合は、準備段階でこだわったことや注目してもらいたいことを初めに述べるのも良いと思います。
主賓からの祝辞
主賓の祝辞はゲストからいただく一番初めの挨拶となります。大抵は、新郎新婦の職場の上司が抜擢されることが多いです。5分程度の時間で、祝辞や新郎の人柄が見えるようなエピソード、はなむけの言葉などを話します。前もって内容を考えておく必要があるため、事前に依頼をしておきます。職場の人は何人か呼ぶけど、誰にお願いするのが良いのでしょうか。一般的には、役職が一番高い人とされていますが、新郎新婦をよく知る身近な上司でもよいでしょう。職場の人は呼ばないという場合は、恩師や親友という選択も間違いではありません。
乾杯の挨拶
乾杯の挨拶は、披露宴・お食事を開始する合図になります。こちらも新郎新婦の上司が選ばれることが多いですが、盛り上げる役回りであることから人柄を考慮して選ぶ場合もあります。1分程度で自分の自己紹介や新郎新婦への祝福の言葉などを話します。ここまでの堅苦しい雰囲気とは反対に明るく盛り上げてくれる人に依頼するのが披露宴が盛り上がる秘訣ではないでしょうか。
友人代表スピーチ
友人代表スピーチは文字通り、親しい友人に依頼します。新郎・新婦それぞれ1人〜2人ずつや1組〜2組ずつに依頼して、全体で20分程度新郎新婦の人柄についてや、祝福のメッセージなどをお話ししてもらいます。おそらく、新郎・新婦にとって一番近い存在であったと思うので、思い出話などで感動があったり、他の人が知らない一面で面白いエピソードがあったりと、スピーチの中では特に盛り上がる部分ではないでしょうか。
新婦の手紙朗読
結婚式のクライマックスと言えば、新婦から両親への手紙の朗読ですね。両親への感謝の気持ちや、昔のエピソードなどに交えて手紙にします。皆さんの前で朗読をするというとても感動的なシーンとなります。新婦自身も親元を離れるという自覚が湧いてくる場面であるので、思わず涙してしまうのではないでしょうか。新婦の手紙朗読は結婚式の一番の感動的な場面となることが多いです。
新郎の締めの挨拶
披露宴の最後には、まず新郎からの締めの挨拶があります。今日参列していただいたことへの御礼やこれから応援してほしいという内容を伝えます。一般的に、導入・本題・結びという3つの構成で挨拶をします。結婚式や披露宴を締めくくる大切な役割となりますので、前もってしっかりと内容を考えておきましょう。
新郎側父親の挨拶
披露宴の最後には、両家代表として謝辞を述べます。締めの挨拶とも言われる大事な挨拶です。大抵は新郎側の父親が担うことが多いですが、両家のどちらでも、父親でも母親でも問題はありません。また最近では親御さんの謝辞ではなく、新郎新婦の挨拶に変わることが多くなってきました。親御さんの謝辞である場合は、披露宴に足を運んでくれたことの御礼や、新郎新婦のこれからへの力添えのお願いなどを伝えます。
結婚式での挨拶のマナー
結婚式の挨拶では様々なルールがあります。忌み言葉など言ってはいけない言葉があったりと基本的なマナーについて知っておく必要があります。
禁句と言い換え
忌み言葉や重ね言葉は結婚式ではタブーとされています。不幸なことや別れが連想されるので縁起が悪いということで、挨拶の中には含めないようにしましょう。どうしても避けられない場合は、適切な言い換えをしていきます。
忌み言葉と言い換え
離婚・別れる・失う・消える・割れる など
- 離れる→独立する
- 終わり→結び
- 帰る→帰省する、帰宅する
- スタートを切る→出発する
- 薄い→厚くない
重ね言葉
- 重ねて→加えて
- また→改めて
- いよいよ、ますます→もっと
- いろいろ→多く
- たびたび、しばしば→よく、いつも
このように、上手く言い換えの言葉を使って話すことが求められます。挨拶文は前もって考えておくものなので、忌み言葉や重ね言葉が入っていないか入念にチェックをしておきましょう。
シチュエーションごと/結婚式の締めの挨拶
新郎の大役となる締めの挨拶ですが、会食・披露宴・二次会などさまざまなシチュエーションごとに適した内容があります。シーン別の締めの挨拶をまとめてみました。
会食での締めの挨拶
会食は、新郎新婦お互いの家族が集まって開かれるものです。両家の顔合わせを兼ねたものか、大々的に挙式や披露宴を行わない場合に家族同士が集まって開かれることが多いです。家族のみとはいえ、正式な会となるので締めの挨拶は忘れてはいけません。披露宴での締めの挨拶は自身も見たことがあるかと思いますが、会食などではどのような挨拶をするべきなのでしょうか。
会食での締めの挨拶は新郎のみ、または新郎新婦共に行っても良いです。まずは、本日集まっていただいたことへの感謝を伝えましょう。また、これから二人でどうしていきたいかや、ご両親ということであれば今後も相談に乗ってもらうこともあると思いますので、ご指導いただきたい旨などを簡単に述べましょう。家族のみの会食であれば、難しい言葉を使うよりも自分の言葉で思っていることをお話しするほうが伝わるでしょう。
披露宴での締めの挨拶
披露宴と一言で言っても、かしこまったフォーマルのものや、カジュアルなものと様々かと思います。TPOに合った内容で挨拶ができるよう、事前にしっかり確認しておきましょう。締めの挨拶の基本ですが、まずは今日足を運んでくれたことへの御礼、そして二人のエピソードや結婚生活への抱負など少し盛り込んだ話をしても良いでしょう。ご両親への感謝のメッセージを添えるのもとても素敵ですね。
二次会での締めの挨拶
二次会は披露宴と比べるとだいぶフランクな会になるかと思います。今までの堅苦しさは無くして、参加してもらった友人や同僚に感謝の気持ちを伝えましょう。二次会は遅い時間に終わることが想定されるので、遅い時間までお付き合いいただいたことへの御礼が述べられると良いですね。
挙式から考えると、かなりの時間が経過していると思います。あまり長くなりすぎず、簡潔に自分の言葉でまとめるのが良いでしょう。また、今後もお付き合いのある友人や同僚が集まってくれていると思います。これからも応援してもらえるような素敵な挨拶を心がけましょう。
まとめ
結婚式の挨拶と聞くと、堅苦しくて思わず緊張してしまうことをイメージされるかと思います。大切なことは、参列いただいた方への感謝の気持ちや、普段伝えられていない感謝を伝えるということです。マナーやルールがあることは確かですが、そこにはあまりとらわれずにまずは自分の言葉で伝えたいことをまとめてみるのが良いでしょう。
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