結婚式で花嫁が両親に贈る手紙はどのようなことを書けばいいの?
結婚式を盛り上げるプログラムはいろいろありますが、そのひとつに「花嫁から両親に贈る手紙」があります。結婚式の締めくくりに花嫁から手紙で親御さんへ感謝の気持ちを伝え出席者の感動や涙を誘うことは、結婚式のクライマックスに相応しいプログラムであり、最近の結婚式には欠かせないものでしょう。
ただ、花嫁の中には、「両親に感謝の気持ちを伝えたいけど文章を作るのが苦手」といった方や「感謝の気持ちを伝えたいけど伝えたいことがたくさんありすぎてまとまらない」といった方もいるはずです。ここでは、限られた時間内で両親に対して感謝の気持ちをどのように手紙にすればよいのか、また、結婚式に相応しい内容にするためのコツについて説明します。手紙の内容や構成を考える参考にしてください。
結婚式の手紙はどのようなものがふさわしいのか
まず、「結婚式でのプログラムで行われる」という前提で、花嫁から両親に贈る手紙はどのようなものがふさわしいのかを説明します。
所要時間と分量
披露宴の所要時間は平均すると2時間程度であり、「花嫁から両親へ贈る手紙」は大抵最後(もしくは最後に近いクライマックス)のプログラムです。両親に感謝の意を伝える言葉はあふれてくることでしょうが披露宴の所要時間考えるとあまり冗長になると盛り上がりに欠けてしまいます。手紙を花嫁自らが読むのか、司会の方に朗読をお任せするのかによって時間は変わりますが、せいぜい2~3分、長くても5分で収まるような内容にしてください。分量的には500~800字程度が適正です。
ゲストにもわかりやすい内容にする
花嫁が読む手紙の目的が両親に感謝を伝えるものであっても、結婚式や披露宴には多くのゲストが出席しているイベントです。内輪にしか盛り上がらない内容であったり、一部の人間しか理解できない内容を話しても場が白けてしまいます。エピソードを紹介する際には、客観的に理解出来るようなエピソードを紹介するように心がけてください。
自分らしい言葉で伝える
結婚式の手紙は学生時代の論文やビジネスの報告書ではありません。ましてや両親に贈るものです。口語体であっても構わないですし普段両親と会話する時に使っている言葉で想いを伝えて全く問題ありません。自分らしい自然な言葉で伝えた方がご両親も喜ばれるでしょう。
ネガティブな言葉を避ける
結婚式はお祝いの席です。誰かを傷つけるような言葉や不快にさせるような言葉を使ってはいけません。また、「忌み言葉」(「別れる」「切る」「切れる」など) も避けるようにしましょう。
手紙を書く時期
結婚式を翌日に控え、両親に手紙で想いを伝える・・自然かもしれませんが結婚式前日は様々な準備でバタバタしますし、きっとハイテンションです。そのような興奮した状態で両親に想いをつづっても文章にまとめることは難しいでしょう。結婚式の手紙は落ち着いた気持ちで丁寧にしたためたほうがいい内容になります。一週間前には完成させることをおすすめします。
結婚式に贈る手紙の構成
次に手紙の構成について説明します。手紙の基本の構成は、「序文」「本文」「結び」という3部構成で上手くまとまります。それぞれの項目はは、下記を意識して具体的な内容を考えてください。
序文
・ゲストへの断りを入れる
・両親に呼びかける
・現在の心境(感謝の気持ちや緊張)を伝える
本文
・幼かった頃の想い出
・両親に迷惑をかけて後悔していることや失敗したことに対する謝罪
・応援してくれたエピソードを述べる・応援してくれたことを述べる
結び
・両親に改めて感謝の意を伝え抱負を述べる
・新郎の両親へのメッセージを述べる
・ゲストにお礼を言う
結婚式に贈る手紙の具体的な文例
具体的な文例を挙げてみます。
序文
ゲストへの断りを入れる
「本日はご多忙のところ、私たちの為にお集まりいただき本当にありがとうございます。この場をお借りして、両親への感謝の手紙を読むことをお許しください。」
※手紙の序文は両親への呼びかけからでも全く問題ありませんが、事前にゲストに断りを入れることにより非常に丁寧な印象になります。
- 両親に呼びかける
- 現在の心境を伝える
「お父さん、お母さん、今まで○年間育ててくれてありがとう。今日という日を迎えることができたのもお父さんとお母さんのおかげです。お父さんとお母さんには感謝の気持ちで胸がいっぱいです。今まで手紙なんて書いた事なかったけど、感謝の気持ちを伝えたくて今日は手紙を書きました。」
※堅苦しい言葉ではなく自然に両親に話しかけるような言葉のほうが花嫁の素直な気持ちが伝わります。
本文
両親や兄弟に関わる様々なエピソード(応援してくれたこと、後悔してくれたこと)を踏まえ感謝の意を伝えてください。
「お父さん、お父さんは仕事が忙しくて私が子供の頃はほとんど家にいなくて寂しい思いもしたこともありました。だけど運動会やクラブの試合には必ず来て大きな声で応援してくれましたね。恥ずかしかったけどとても嬉しかったです。クラブの試合や入試や就職試験といった大変な時は、私の大事な時には必ず駆けつけてくれるお父さんのことをいつも心の支えにしていました。頼もしいお父さんのことが大好きです。」
「お母さん、私はお母さんをいつも困らせていたと思います。小さい頃から好き嫌いが多くて体が弱くすぐ学校を休むし、大学に入ったら遊びまわったし就職活動も上手くいかなかったし・・心配かけてごめんなさい。大人になってお母さんの気持ちがわかりました。こんな私でもやさしく見守ってくれて本当にありがとう。」
※両親のお人柄や自分との絆、両親や家族感謝の気持ちを伝える、もしくは反省するエピソード必ず誰しも持っているはずです。エピソードはできるかぎり具体的に説明したほうが感動的な手紙となります。また、紹介したいエピソードはたくさんあるでしょうが、一つか二つに留めておきましょう。長すぎるとゲストも飽きます。
結び
両親に改めて感謝の気持ちと抱負を述べる
「お父さんとお母さんの娘に生まれてきて私は本当に幸せです。ありがとうございます。これからは○○(新郎)さんと一緒に、お父さんとお母さんのようないつまでも仲の良い夫婦になれるように頑張っていきます。これからも私はお父さんとお母さんの娘です。温かく見守ってください。」
新郎の両親へのメッセージを述べる
「○○さんのお父さん、お母さん、今日から私を家族に加えていただきありがとうございます。本当に嬉しく思っております。まだまだ至らないところがありますがどうぞよろしくお願いします。」
ゲストへお礼を言う
「私たちの門出を大切な皆様に見守っていただき本当に幸せです。本日はありがとうございました。」
※自分の両親や家族に宛てた手紙ではあるものの、新郎のご両親やゲストへのメッセージを入れるととても好印象です。家族やゲスト、すべての方に感謝の気持ちを伝えて手紙を締めましょう。
文例として挙げた手紙の分量はおよそ800文字程度で、朗読すると所要時間は3~5分になります。結婚式で両親に贈る手紙としてはこの程度のボリュームが適当でしょう。
まとめ 結婚式にふさわしい手紙にするために
手紙の構成を考え、それぞれの項目に関して内容(メッセージを伝えたい方に対してそれぞれ感謝の意やお礼を伝える、家族に対してはエピソードを交えて感謝の意や謝意を伝える)を肉付けすれば、文章を考える事が苦手な方でも結婚式で両親に対する手紙を作成することはそれほど難しくないことが理解できるでしょう。
ただし「結婚式の両親への手紙」という観点で言うと、エピソードは一つか二つに抑えなければいけません。思い出深い両親や家族との数多くのエピソードを選択するのにはきっと苦労するはずです。本当に両親に伝えたい気持ちはどういうものなのかをじっくり考え、出席者を感動させるようなエピソードを厳選して手紙を書いてください。
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