和婚の衣装は何を着るの?│和装の種類と選び方について
ウエディングドレスでの結婚式もすてきだけど、和装での結婚式も捨てがたいですよね。神社での神前式や披露宴ではもちろん前撮りでも人気のある和装。今回はそんな和婚での衣装について詳しくご紹介していきますよ!
和婚花嫁の衣装について
まず、花嫁さんの衣装についてご紹介していきます。
- 白無垢
- 色打掛
- 引き振袖
…の順番に見ていきましょう。
白無垢
白無垢は神前式で着ることの多い婚礼衣装。打ち掛け、掛下、帯、小物…といった衣装のすべてが白で統一されています。清純な白は「何色にも染まります」という無垢な気持ちを表したもの。
そんな白無垢の選び方のポイントは2つあります。一つずつ詳しく見ていきましょう。
選び方①素材
白無垢は白だからどれも同じ・・・なんて思っていませんか?実は3つの素材があり、それぞれ特徴があります。
正絹(しょうけん)
正絹は純粋な絹で作られた高級素材です。そのため真っ白ではなく少しクリーム色になっているのが特徴。上品な光沢と柔らかく着崩れしにくいので長時間着るのにおすすめ。
化繊
化繊はいつまでも白が続くので、貸衣装店では多く取り扱っています。正絹と比べて生地が固めですが、お値段がリーズナブルなところも人気の理由。
続いて2つ目のポイント「柄」について説明していきます。
選び方②柄
着物に描かれている柄にはそれぞれ意味が込められています。白無垢によく使われる縁起の良い柄をご紹介していきますね。
鶴
長寿の象徴である「鶴」。品格溢れる美しい姿から婚礼衣装に多く用いられています。同じように吉祥の意味を持つ「松」や「亀」などと組み合わされることも多くありますよ。
鳳凰
古来中国より言い伝えられてきた伝説上の鳥「鳳凰」。平和で幸せな世界が実現されるときに現れると言われています。華麗で優美な姿をしているため、飛鳥時代より広く好まれる柄です。
菊
美しく香りも優れている「菊」。その丸い形が太陽を思わせることから、花柄のなかでももっとも位の高い花として用いられています。長寿の象徴であるほか、無病息災、邪気払い、心身の安定などさまざまな意味をもっているのも特徴。
続いて色打掛について説明していきます。
色打掛
色鮮やかで白の衣装からのお色直しでガラっと印象や雰囲気を変えることのできる色打掛。披露宴での着用を多く見かけますが、正装ですので、神前式で着られる方もいらっしゃいます。金糸の入った華やかな衣裳が多いので、重厚感、きらびやかさを出したい花嫁様におすすめ。
それでは色打掛の選び方のポイントを見ていきましょう。
選び方①メインカラー
まずはじめにメインカラーを選びましょう。「好きな色」「季節に合わせた色」「会場に合わせた色」などを意識して何色かピックアップしましょう。
同じ色でも様々な種類がございますので、試着しながらご自身にぴったりのお色を見つけてくださいね。
選び方②柄
白無垢でもご紹介しましたが、二つ目のポイントは「柄」です。色打掛は白無垢より柄が目立ちます。そのため、背の低い方は小さめの柄を、背の高い方は大き目の柄を合わせるとよく似合いますよ。
最後に引き振袖についてご紹介していきます。
引き振袖
引き振袖とは通常の着物のおはしょり部分をあまりとらずに裾を引いた振袖のこと。なかでも黒地の引き振袖は「黒引き」と呼ばれ、江戸後期から昭和初期まで一般的な花嫁衣裳でした。
優雅でありながらも、白無垢や色打掛のように一番上にさらに1枚はおる「打掛」を着ないので、和装の中では身軽な着こなしになります。比較的身軽で動きやすいため、大切なゲストと会話を楽しみたい花嫁にはおすすめです。
選び方①メインカラーを決める
色打掛と同じようにまずはじめにメインカラーを選びましょう。好きな色はもちろんパーソナルカラーを意識して選ぶと自分に似合う色を見つけやすいですよ!
選び方②体型を意識する
衣装はどうしても体型に左右されがちですが、ポイントを押さえていれば自分にぴったりの衣装を見つけることができます。
身長
先ほどもご説明しましたが、背の低い方は淡い色に小ぶりな柄がおすすめ。一方で背の高い方は濃い色目に大ぶりの柄の衣装がおすすめです。
骨格
やせ型の方は温かみのある色合いがふんわりとした印象を与えてくれます。またふっくらさんは濃い色を選ぶと引き締まった印象になり、上半身に柄が少ないものを選ぶと全身をすっきりと見せてくれますよ!次の章ではご新郎様の衣装について見ていきましょう。
和婚新郎の衣装について
新郎の衣装は黒五つ紋付き羽織袴が正装なので、神前式ではこちらを着用しましょう。色紋付き袴は「略礼装」なので披露宴でお色直しの際などに着るのがベターですよ。品のある着こなしをするために以下のことに気を付けましょう。
- 丈が自分に合っているもの
- 足に合っている足袋
そして和装を着用するときはいつも以上に姿勢に気を付けましょう。タキシードのように肩パッドが入っていませんので、背筋をのばし、胸を張ることで凛々しさが伝わりますよ。和婚でのお色直しはどのようなものが一般的なのでしょうか。
次の章でご説明していきますね。
お色直しは和装?ドレス?
「結婚式ではドレスも着たい!」という方もいらっしゃれば、「せっかくだからお色直しも和装で揃えたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
和洋の衣装を取り入れるのなら、和装でお式をおこない、披露宴でドレスを着るというパターンが一般的。
披露宴のはじめからドレスをお召しになる方もいれば、披露宴のはじめが和装のまま、お色直しでドレスを着ることもできますよ!一方でお式から披露宴まで和装をお召しになるのもとても素敵ですよね。その場合、お式から披露宴の中座まで白無垢を着て、お色直しで色打掛や引き振袖をお召しになられのがおすすめ。
披露宴の入場前に綿帽子や角隠しを外すだけで印象が変わりますよ。お色直しでは洋髪に変更するとより衣装と楽しむことができますよ!最後に親御様のお召し物についてご紹介していきます。
両親の衣装について
結婚式ではご両親の衣装もどうするのか気になるポイントですよね。両親の衣装について一番大切なことは両家で「衣装の格を揃えること」。
「衣装の格を揃える」というのは、どちらかのお父様は和装でどちらかのお父様は洋装とならない。また同じ洋装でも、どちらかはモーニングでどちらかは礼服などにならないようにすることです。ご両親の衣装は格が揃っていれば、洋装でも和装でも特に問題ありません。
とくにお母さまは長時間、お着物を着ることもあるので、両家で相談して決めてくださいね。
まとめ
和婚での衣装について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか。選ぶのが難しそうな和装ですが、まずは着てみたい衣装を試着することが大切です。
試着することで、どんなお色味が自分に似合うのか、どんな柄が好みなのか・・・といったことが見えてきますよ。自分でイメージしていなかったものが試着してみたらしっくりきた!なんて話も婚礼衣装ではよくある話。
従来のパターンにとらわれず柔軟に自分らしくアレンジして和装での結婚式を楽しんでくださいね。
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