結婚式、披露宴の日取りや会場が決定し、まず考えることは「誰を招待するか」ということではないでしょうか。親や親戚、友人、職場の同僚やお世話になった先輩といった面々はすぐに頭に思い浮かびます。しかし悩ましいのは上司を招待する時です。

心から来てほしいと思う上司もいればそうでもない上司もいるでしょうし(笑)、招待するとすればどこまで上の役職の方まで招待すればよいのか、などと人選を行うときから頭の痛い問題であり、また、いざ上司を招待することを決定したときにはどのように招待すればいいのか、主賓は誰にするのか?といった問題が出てきます。さらに、そもそも上司は必ず招待しなければいけないのか?と考えている方もいるでしょう。結婚式や披露宴で上司を招待する際の注意点を説明します。

結婚式に招待する上司は誰?どこまでの役職の人?

結婚式にはどこまでの役職の上司を招待すればよいのでしょうか。勤務している会社の規模や職種によっても変わってきますが、思いつく上司を全て出席してもらうのは会場の収容人員の関係上難しいはずです。

招待する上司の人選に悩んだときには、まず同僚や先輩で実際に結婚式を挙げた経験のある方に質問しましょう。直属の上司だけでよいのか、部長や役員まで招待したのかがわかります。さらに結婚式を挙げたときの社内の反応や感じた点などの体験談も聞くことができ、とても参考になるでしょう。もし周りに結婚式を挙げた人がいなければ社内の事情に詳しい人に話を聞きましょう。失礼のないように社内の慣例を事前調査をしてから誰を招待するかを決定してください。

招待する上司の人選を行うときに気を付けること

さらに招待する上司を決める時に気を付けなければいけないポイントがあります。

人事異動の可能性を考える

通常結婚式や披露宴の招待客へ出席の打診をするのが式の3か月~4か月前、招待状を発送するのが2か月ほど前になりますが、その間に会社の人事異動の時期を挟んでしまうと、招待した上司が結婚式当日には直属の上司でなくなった、ということが起こる可能性があります。

日頃お世話になっているのでぜひ出席していただきたい、という上司であれば部署が変わっても問題はありませんが、形式上列席いただく上司となると困ったことになります。招待してから挙式までに人事異動の可能性がある時期を挟むのであれば、会社としての通例を総務に確認する、または結婚している先輩などにアドバイスをもらってください。

両家のバランスを考える

新郎と新婦のそれぞれのゲストの数が同人数である必要はありませんが、出席者の顔ぶれ(親戚、友人、職場関係者)や人数に大きくバラつきが出るようであれば、相手方とのバランスを考え人選を行わなければいけません。

また、勤務先によっては新郎と新婦の上司の年齢の差が大きく異なることもあります。上司を招待する際に、主賓をお願いしたりや乾杯の発声をお願いしますが、場合によっては(新婦の上司が新郎の上司よりかなりご年配だったときなど)新婦の上司に乾杯のご発声をお願いするなどの考慮が大切です。人数や役職、年齢だけではなく「誰に何をお願いするのか?」も両家のバランスを考えて上司の人選を行ってください。

結婚式上司を招待するときのプロセス、注意点

出席してほしい上司の人選が決まれば招待をします。この時上司にいきなり招待状を郵送で送るようなことはしてはいけません。上司には、結婚することの報告と結婚式に出席してほしいの意思を「直接」伝え、出席を検討していただけるようお願いすることです。招待状はその時直接渡すのがマナーです。

直属の上司を招待するときの注意点

また、社内で正式な結婚表明や報告をおこなうのは直属の上司でなければいけない、ということは覚えておきましょう。結婚することで業務に支障がきたすこと(休暇を取得するなど)を考慮すると、部下の結婚を社内で一番最初に把握しなければいけないのは直属の上司です。事前に同僚や先輩に結婚に関して相談し、回りまわって上司の耳に入った、ということが起こると非常に失礼ですし、上司の社内での評価が下がる可能性(部下の管理能力がない、という判断)もあります。同僚や先輩に結婚の相談を行うことはやむをえませんが、「社内で結婚の正式表明をするのはまずは直属の上司」という前提を意識して相談してください。

主賓のあいさつや乾杯の発声をお願いする

上司に結婚の報告を行うとともに出席を依頼するときは直接顔を合わせて行います。主賓のあいさつや乾杯の発生、またスピーチをお願いしたいときはその場で打診します。

まず、結婚式や披露宴における「主賓」とは、「列席しているゲストの中でメインの方」であり、「披露宴でいちばん上座に座っていただく方」です。このため主賓は出席者のなかで最上格の方となりますので、一般的には新郎や新婦が勤務している会社の社長や上司に依頼します。社長、役員、部長、直属の上司と様々な役職の上司が出席するときには最上位である社長にお願いすることをおすすめします。披露宴では新郎側と新婦側、それぞれの主賓にあいさつを依頼することもありますが、多くは「新郎側に主賓のあいさつ、新婦側に乾杯の発声」を行います。

主賓のあいさつや乾杯の発声をお願いする方には招待状に依頼状や付箋が同封されておりますが、直接お願いをして了承を得てから同封するのがマナーです。

席次を決定する

招待状の返信があり出席者のゲストが確定したら席次を決めます。席次は上座と下座のルールに則って出席者の席次を決めてください。披露宴の場合、新郎新婦に最も近い席が上座となり、出入り口に近い席が下座となります。

上座には新郎新婦に近い順から主賓、役職の高い上司、直属の上司、といった席次で座っていただきます(因みに、下座の末席には新郎新婦の両親です)。一つのテーブルに数人で着席する場合(円卓など)、新郎の主賓や上司と新婦側の主賓や上司は別のテーブルであることが基本です。

席次表に記載するゲストの肩書きや敬称は決まり事がないのでそれぞれの判断で記載してください。職場の上司であれば会社名や職位まで記載しても結構ですし「新郎上司」とゲストとの間柄が分かるような内容でも問題ありません(ただし、仕事関係者の出席者が多い場合には所属している企業名と職位を記載したほうが自然です)。

最も注意しなくてはいけないことは、企業名、職位、氏名を間違えて記載することです。事前にきちんと確認してミスのないようにしてください。

結婚式に上司を招待しないときの対応

結婚式に上司を招待する際に関してのプロセスや注意点を紹介しました。現在は家族や親戚のみで行ったり友人のみで行ったり、海外で二人だけで行うなど結婚式や披露宴のスタイルは様々なため、上司を招待しなくても正当な理由があれば全く問題はありません。

しかし結婚式に招待しないからといって上司に報告をしないことは社会人としてNGです。結婚式の日取りが決まれば、たとえ招待をしなくてもまず直属の上司にスケジュールを報告するのは必須です。前述しましたが結婚することによって業務で支障をきたすからです。次に結婚式に招待をしない旨を伝えましょう。

「身内だけで済ませる」「海外で実施する」などといった理由がほとんどでしょうが、「お互いの招待人数の関係上、お招きすることができなくなってしましました。まことに申し訳ないのですがご理解をお願いします。」と伝えれば無難です。上司は結婚後もお世話になる方です。相手のポジションと事情を考えた上で結婚の報告とフォローを行ってください。

まとめ

結婚式や披露宴を行うときに、職場の上司に対してどういった対応を行うかどうかはどのカップルも頭の痛いところでしょう。誰を招待するのか、どこまで招待するのか、誰も招待しないのか、様々な選択肢がありますが、いずれにしても社会人としての常識とマナーを忘れず、失礼にならないような対応を心がけてください。